子ども部屋の設計ポイントVol.1 長く住まえる家づくりのために

ご家族のご希望やライフスタイルに合わせて間取りを自由に設計できるところが魅力の注文住宅。家族構成やライフスタイルを考慮することがポイントになってきます。今回は、お子さまがいるご家庭や、これから子ども部屋について検討したい方向けに、子ども部屋に関する設計ポイントについてご紹介していきたいと思います。子どもが成長し、独立していくことを踏まえると、子ども部屋を利用する期間は短く、設計時にも扱いが難しいとされています。ぜひ参考にご覧ください。

2020年03月14日

子供部屋に収納を設ける場合はあえて扉をつけない

子供の荷物は成長とともに増えつづける

小学校からはじめたクラブ活動も、中学校、高校に進んでその活動が本格化していくと、それだけ必要な道具や荷物も増えていくことでしょう。子供は成長するにつれ荷物がどんどん増えていきます。スポーツ用品はもちろん、ギターや楽器などの大きな荷物も増えていくことでしょう。更には、昔の荷物や思い出もどんどん増えます。子供部屋の収納はとても難しい課題ではあります。

荷物が増えたときにも柔軟にスペースが使える工夫を。扉のない収納スペースはおすすめ

子供部屋の収納には扉をつけないというのもおすすめです。子供部屋を設計するときに収納扉がなければ、開け閉めのためのスペースも必要なくデッドスペースができにくくなります。お子さまが成長した何年か先を見据えると、子ども部屋は他の用途で使う場合があるかもしれません。扉をつけない収納というのは、とても合理的な選択になるでしょう。

あえて子供部屋の外に収納スペースを設けることで広く使える

子ども部屋を広く使うために

無理やり各部屋に狭い収納を設けるよりも、収納スペースを家族全員分一つにまとめることで、効率よく収納することができる場合もあります。収納スペースがないだけで、子供部屋も広く使うことができますので、共有スペースに収納スペースを作る間取りも人気があります。

共有スペースを設けておくことで、お掃除する場所もまとまる

子供部屋の外に収納スペースを設ければ、まとめてお掃除することができるため、お母さんとしては手間も省くことができるでしょう。また、子供が独立した際にも、子ども部屋を別の用途で活用できるところも嬉しいポイントです。子供が過ごす時間は意外と短いものです。長く住まうことを意識しながら、ご家族にあったプランを注文住宅で実現していきましょう。

合理的なアメリカでは子供部屋は小さく独立も早い

子供の独立を考慮した間取りを検討しよう

アメリカの間取りはとても合理的につくられています。家族が団らんのために集まり、家の中でも過ごす時間の長いLDKは広く確保されています。反対に、子供部屋は小さくしているのです。なぜなら、子どもが独立するまではおそよ10年ほど。小学生から部屋を用意し、大学失業までの期間と、何十年という長い時間を過ごす家の寿命とを比較し、子供部屋を広く確保する必要性は低いという考え方でつくられているからです。

独立後は子ども部屋を活用しよう

子どもが独立した後の部屋は、ご夫婦の趣味の部屋や多目的スペースとして使うこともできるでしょう。(長期休み等で帰省した時に子ども使えるようにしておくという選択肢もあります。)注文住宅を設計する際は、現時点のライフスタイルや希望だけではなく、長期的なライフプランも意識しながら設計するとよいでしょう。

ライフプランに合った子ども部屋の設計をしよう

家族のライフステージを考慮した子ども部屋の設計をすることで、より長く住まえる家づくりとなりそうですね。家づくりは人生の中でもとても大きな買い物ですので、将来を見据えながら検討していきましょう。今回ご紹介した子ども部屋の設計に関するコラムが、これから家づくりを検討される方、まさに今間取りを検討中という方のご参考になれば幸いです。

家づくりコラム編集部

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