前回、構造体が日本とヨーロッパの建物デザイン大きく影響していることをお話しました。
その地方・国の気候も大きくデザインに影響します。
今は冬ですので、ちょっとイメージ湧きにくいと思いますが日本家屋は本来、夏重視のデザインです。
開口部を大きく取り、風通しを良くして屋根の軒を大きく出すことで夏の日差しを建物中に入れないようしています。
軒が大きな家を見ると和を感じるのはそのためです。
ヨーロッパは冬重視のデザインです。
間取りは細かく区切られていて、暖炉の熱を効率よく使えるようにしています。
暖炉の煙突も外観デザインに取り込まれ、昔の窓は断熱性が悪いので小さめです。
ヨーロッパのデザインを連想して頂くためにレッドハウスをご紹介させていただきます。
レッドハウスはイギリス郊外に建っています。
イギリスのデザイナー・思想家であるウィリアム・モリス(1834‐1896)がプランし建てた自邸です。
ウィリアム・モリスは日本では壁紙が有名です。
レッドハウスはその名の通り、赤レンガでできた外観で装飾がほとんどなくシンプルな造りです。
外観は、ウィリアム・モリスと実際設計を行ったフィリップウェッブが旅先のパリで見た中世のフランスの建築を参考にしています。
組積レンガ造り小さな縦長の窓、煙突が印象的なヨーロッパデザインを感じる一邸です。
ご興味ありましたらぜひご覧ください!
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