「耐震性能のお話(2) 当社採用の枠組壁工法=2×4工法」

2022年04月12日

前回のお話から引続き、耐震のお話です。

今回はハイランドホームデザインの採用している2×4工法のお話です。

 

日本での2×4工法のシェアは、木造住宅の中で約23%です。(資料平成28年林野庁調べ)

在来工法が75%シェアに比べ1/3程度でマイナーな感じですが、アメリカ・カナダ等では戸建住宅のほとんどが、この工法によって建てられています。

オーストラリア・ニュージーランド・イギリス・韓国・中国でも採用されていて世界では最もスタンダードな工法です。

 

2×4工法は地震地強い工法と言われています。

正式名称「枠組壁工法」と言いい、壁で支えるという意味ですが、実際には床・壁・屋根が一体となるモノコック構造の住宅です。地震の揺れを6面の建物全体で受け止めて力を分散させます。

地震力が一部分に集中することがないため倒壊・損傷が少なく、地震に対して抜群の強さを発揮します。

 

実際に、ここ30年の間に阪神淡路大震災・東日本大震災・熊本地震など、日本各地で震度67の巨大地震が起きていますが、2×4住宅は地盤崩壊での倒壊以外、構造が起因しての全壊は1棟もありません。(ツーバイフォー協会調べ)

 

日本の2×4工法の歴史は古く、明治時代初期に北海道を中心に導入が始まりました。北海道札幌の時計台は2×4工法の建造物として有名です。

その後1974年(昭和49年)に技術基準が定められ枠組壁工法としてオープン化され、在来工法と並び一般の建設会社でも建てられるようになりました。

この時、導入された技術基準が良く言われる2×4ルールです。

 

昔はよくこれを逆手にとり在来工法の会社に2×4工法は「増改築しにくい」とか「大きな開口が取れない」などと言われていました。

技術基準はプランを考える上で難しい面もありますが、このルールを守ることで耐震性を担保していたとも言えます。

近年は在来工法も壁や床の面材を使い耐震性を上げています。

 

これはやはり地震に強い家をつくるには面剛性が必要で証拠で、在来工法が2×4工法に近づいていると僕は思ってます。

 

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岩本

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