おしゃれな注文住宅のデザインポイント【ミッドセンチュリーでレトロなお家編 vol.3】

おしゃれでミッドセンチュリー・レトロな家の設計ポイントの連載第3回目。今回はミッドセンチュリーモダンの家づくりにおける押さえておくとおしゃれに見える細かいポイントについてご紹介していきます。 ミッドセンチュリーモダンって何?という方もいらっしゃると思うので、まずはちょっとだけ概要のご説明を。ミッドセンチュリーモダンとは、1940年~1960年代に起こったデザイン運動で、アメリカを発祥としておしゃれな家具や建築物が広まりました。 当時デザインされた家具や建築は今でも根強い人気を誇り、時代を超えて愛され続けています。 よくおしゃれなインテリア雑誌や家具などで紹介されていることも多いため、一度は目にしたことのあるものがきっとあると思います。 老若男女問わず愛され続けるミッドセンチュリーモダン、その要素を取り入れて、愛着の持てる家を建てていきましょう。これから家を建てたい方、リノベーションを検討している方にもぜひ御覧いただきたいと思います。

2020年04月24日

巾木を取り払うとミッドセンチュリーさとレトロさがアップする

ミッドセンチュリーモダンのようなお家は、ちょっぴりレトロで、どこか懐かしさを感じさせるテイストが多く見受けられますよね。そんな雰囲気の室内にしたい方は、ぜひ巾木(はばき)を取り払ってみてはいかがでしょうか。

巾木とは、床と壁の取り合い部分についている部材のことで、床を縁取るように壁に取り付けられています。ご自宅や外出先で一度目にしたことがある方も多いと思います。この巾木をなしにすることで、空間が壁と床のみとなり、シンプルでスッキリとした見え方になります。
床や壁を素材の風合いを活かした感じにしたい方や、おしゃれな家具をメインにしたインテリアを目指したい方は、あえてこの巾木をなくす仕様も検討してみてはいかがでしょうか。
よりレトロで味わい深いテイストを楽しむのも、ちょっとおしゃれで素敵です。

本場アメリカのミッドセンチュリーには欠かせない花ブロックの外観

花ブロックをご存知ですか?

コンクリートのブロックに空洞を設けたデザインの花ブロック。ミッドセンチュリーモダンスタイルの建物でよく見受けられる花ブロックは、異国情緒漂うテイストに仕上げることができます。

花ブロックは空洞が備わっていることにより、風通しがよくなり閉塞感や圧迫感を感じさせません。
そのため、家の外周にフェンスとして用いたり、建物に取り入れて目隠しとして活用することが多くなっています。
また、日差しもブロックを通して柔らかく入りますので、家の中の雰囲気も比較的穏やかになるでしょう。

デザインも豊富にある上に、組み合わせ方によってもオリジナリティがプラスできますので、より愛着の持てる家に近づけられるでしょう。

無機質な中にレトロさと温かさを感じさせてくれる花ブロック

コンクリートという無機質な素材ながらも、柔らかい雰囲気をだすことができる花ブロック。ちょっぴりレトロでアメリカンな印象に仕上げることができるため、ミッドセンチュリーモダンスタイルの建物の他にも、カリフォルニア風サーファーズスタイルの家ともマッチしてくれます。

レトロで異国情緒漂う花ブロックは、用いる色の数も絞り込んであげることで、家の建物全体に統一感が生まれます。写真のように、ホワイトカラーを基調とする中に、鮮やかなブルーのラインをつかったお家であれば、ブロックはホワイトをチョイスすることでまとまりが出ます。

ミッドセンチュリーらしい屋根の外観とは

屋根の勾配も工夫するだけで外観の雰囲気が変わる

ミッドセンチュリーモダンの家は平屋が多く、どれも機能的で開放感が感じられる建物ばかり。この開放感が感じられるポイントは、天井にあるのではないでしょうか。ミッドセンチュリーモダンの平屋の家は、天井の勾配(傾斜)が家の外に向かって緩く長く設定されているものが多くなっています。
自然光の入り方も傾斜が緩めになっていることで柔らかくなり、室内全体が温かい印象になってくれます。第二次世界大戦後の住宅事情にあわせてつくられた「アイクラーホーム」や、ミッドセンチュリーのメッカとされる「パームスプリングハウス」のようなデザインの家に憧れを頂いている方にピッタリの仕様といえるでしょう。

アメリカらしい長い軒のある家

天井の勾配のゆるい平屋の家には、ぜひ軒を長めに設計してみるのをおすすめします。ミッドセンチュリーを彷彿とさせる建築物の特徴として、家の外と中の境目が曖昧になるようになっており、それにより実際よりも広く感じさせる開放感があります。

家の軒も長めに設定し、その下にウッドデッキなどを設けることで第二のリビングとして大活躍。休日はチェアを置いてゆっくり本を読んでみたり、知り合いを呼んでバーベキューを囲んでみるのも素敵ですよね。長めの軒を設けることで、暮らしを楽しむ家づくりに一役買ってくれそうです。

雨樋にこだわればさらにレトロでお洒落な雰囲気に近く

こだわりのつまった家づくりでは、ぜひともこまかい部材にも注目してみてください。
その中でも雨樋(あまどい)は人目につきやすく、素材やデザインによって印象が大きく変化します。

例えば、写真のようなお家の場合、金属製の丸樋を使用しています。このお家は外観がホワイトを基調しており、鮮やかなブルーのカラーをポイントとして使用しています。そんな素敵なカラーリングとうまく調和するため、ここでは雨樋のパーツをあえて金属製の丸樋にしています。

この様に雨樋も、家の雰囲気に合わせたものを組み合わせてあげることで、家全体が一体感のあるものに仕上がります。人生の中でも大きな買い物である家づくり、ぜひ細かい部分まで妥協なくこだわってみてくださいね。

アメリカの雰囲気を感じられるミッドセンチュリーな家を建てよう

いかがでしたでしょうか。ミッドセンチュリーという言葉から、インテリアのことを想像される方も多いですが、外観からもアメリカのレトロでお洒落な雰囲気を出していくことができます。このような記事を参考にしていただき、皆さんの希望やこだわりを一つ一つ叶えていきましょう。

家づくりコラム編集部

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