「建築条件付き」土地のメリットとデメリットとは?失敗しない家づくりのために知っておこう!

みなさんはチラシやWEBなどで「建築条件付き」という表記を見たことがありますか?この条件の土地は様々な制約があり、知っておかないと思い通りの家が建てられないといったトラブルに発展する可能性があります。ぜひ今後の家づくりのために理解しておきましょう。

2020年03月14日

土地でよく見る「建築条件付き」とは?

WEBやチラシといった不動産会社の広告などを見ていると、「建築条件付き」という表記がされた土地もあります。

この「建築条件付き」については、理解しないまま土地を購入してしまうと後々トラブルに発展する可能性もあります。ではどういう条件なのでしょうか。

住宅を建てることを条件に土地を売るということを「建築条件付き」といいます。住宅を建てる施工業者は土地の売り主が指定した業者でなければなりません。

つまり土地だけを購入して、住宅は建てずに持っておくということはできず、そして単に住宅を建てればいいというわけでも無いということです。

この「建築条件付き」の土地を販売しているほとんどの場合は、売り主である不動産会社と施工業者が同グループ企業であり、お互いに売り上げを上げるためにこのような手法を使っていることが考えられます。

「建築条件付き」の土地を選ぶメリットとデメリット

施工業者と不動産会社が利益を上げるために使われる「建築条件付き」。販売すること自体に問題はありません。
反対に、買主にとってはどんなメリットがあるのでしょうか。もちろんデメリットもありますので、「建築条件付き」の土地のメリットとデメリットをここでご紹介します。

「建築条件付き」の良い点

「建築条件付き」の土地は住宅を建てる前提で販売されている土地なので、その分土地の価格は安めに設定されています。

また、「建築条件付き」であればすでに施工業者は決まっているので、土地購入から建築までがスムーズに進むのです。

施工業者を探すとなると、数ある業者から選ばなければならないため、時間がかかります。時間がかからず、費用が抑えられるという点はメリットと言えるでしょう。

「建築条件付き」の気になる点

「建築条件付き」の土地はもちろんデメリットもあります。

「建築条件付き」の土地は制約が多くなる可能性が極めて高くなります。

そして「建築条件付き」の土地は、土地購入後に住宅を建てればよいというだけではありません。土地購入から一定期間以内に住宅を建築する契約を交わす必要があるのです。

もしこの期間を過ぎても契約しなかった場合、土地の購入自体も白紙となってしまいます。

また場合によっては建てられる住宅の仕様が決まっており、希望通りの住宅にできないケースも考えられます。

また、すでに施工業者が決まっていることでスムーズに進みますが、反対に言えば施工業者を決められないということです。もし依頼したい施工業者が決まっているのであれば、「建築条件付き」の土地が購入できません。

事前に情報を集め、しっかりと検討してから土地を購入しよう

メリットの部分でも紹介しましたが、
価格が安いために「建築条件付き」の土地を購入するという人も多いのではないでしょうか。

「建築条件付き」の土地は価格が安いという特徴があります。そのため、チラシなどを見ていても目を引きます。

しかし今回紹介したように「建築条件付き」の土地にはメリットもあればデメリットもあります。

「建築条件付き」の土地は、様々な部分で制約が多くなり、希望通りの家づくりができない可能性もありますので、価格だけで決めるのではなく、「建築条件付き」といった条件をしっかりと確認し、施工業者はどこになるのか、どのような仕様の住宅が建てられるのかなどを事前に調べたうえで検討するようにしてください。

今回ご紹介したコラム意外にも、土地選びに関するコラムをご用意しております。以下のコラムもご参考になさってみてください。

 

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